2026-05-24
JKK空き家とUR賃貸はどっちがお得?【実データ】JKKの家賃中央値を公開
「礼金・更新料0円」でよく並べて語られるJKKとUR賃貸。どちらも民間賃貸よりお得ですが、運営主体も申込条件も別物です。
この記事では両者の制度上の違いを整理したうえで、JKK側については当サイトが収集した725住戸の実データにもとづく具体的な家賃水準を示します。
制度上の主な違い
| 項目 | JKK | UR賃貸 |
|---|---|---|
| 運営 | 東京都住宅供給公社 | UR都市機構(独立行政法人) |
| エリア | 東京都内が中心 | 全国 |
| 礼金・仲介手数料 | 0円 | 0円 |
| 更新料 | 0円 | 0円 |
| 保証人 | 原則不要 | 原則不要 |
| 収入基準 | 上限あり(高すぎると不可) | 下限あり(一定以上必要) |
最大の違いは収入の考え方が逆である点です。
- JKK:収入が基準を超えると申し込めない(上限型)
- UR:一定以上の収入がないと契約できない(下限型)
つまり「収入が高い人はUR、基準内ならJKK」という住み分けになります。JKKの収入基準の数え方は世帯合算で判定されるため、同居家族の収入も確認が必要です。
JKKの家賃水準(実データ)
判断材料として、JKK側の実際の家賃を示します。当サイトが収集した172物件・725住戸のデータです。
| 間取り | 面積中央値 | 家賃中央値 |
|---|---|---|
| 2K | 32.9㎡ | 41,100円 |
| 3K | 40.0㎡ | 47,050円 |
| 2DK | 43.0㎡ | 70,800円 |
| 3DK | 60.2㎡ | 91,700円 |
| 2LDK | 60.2㎡ | 144,300円 |
| 3LDK | 72.1㎡ | 152,900円 |
エリア差も大きく、23区の中央値112,500円に対し多摩市部は45,300円(平米単価では2,358円/㎡ 対 1,135円/㎡)でした。
詳しくは家賃相場の独自集計で解説しています。
初期費用の考え方
| 費用項目 | JKK | UR賃貸 |
|---|---|---|
| 礼金 | 0円 | 0円 |
| 仲介手数料 | 0円 | 0円 |
| 保証料 | 0円(※) | 0円 |
| 敷金 | 家賃3ヶ月分が目安 | 家賃2ヶ月分 |
※ 一部物件では保証会社の利用が必須の場合があります。
敷金の月数はJKKのほうが多めですが、いずれも礼金・仲介手数料が不要な点は共通です。JKKの具体的な必要額は初期費用の実データ試算をご覧ください。
申込のしやすさには大きな差がある
見落とされがちですが、入居のハードルは大きく異なります。
当サイトの実測では、JKKの空き家は中央値1.1時間で消え、48.5%は1時間以内に埋まります。人気物件は5分で消えることもあります。
一方URは物件数が全国規模で多く、先着順で比較的探しやすいのが一般的です。
つまり:
- すぐに入居先を決めたい → URのほうが現実的
- 時間をかけてでも安く借りたい → JKK(とくに多摩の長期空室物件)
どちらを選ぶべきか
JKKが向いている人
- 東京都内で探していて、収入が基準内
- 家賃を最大限に抑えたい(多摩なら中央値45,300円)
- 通知を活用して即申し込める体制がある、または長期空室を狙える
URが向いている人
- 東京以外も含めて全国で探したい
- 一定の安定収入があり、収入上限に引っかかる
- できるだけ早く入居先を確定させたい
両方を並行して探すのが合理的
JKKは「安いが取りにくい」、URは「取りやすいが収入下限がある」という関係です。両方を候補に入れておけば、選択肢は確実に広がります。
とくにJKKの人気物件は競争が激しいため、URを保険として並行検討する進め方が現実的です。
まとめ
- 収入の考え方が逆(JKKは上限型、URは下限型)
- JKKの家賃中央値は2K 41,100円〜3LDK 152,900円、多摩市部なら全体で45,300円
- 敷金はJKK3ヶ月・UR2ヶ月が目安。礼金・手数料はどちらも0円
- JKKは48.5%が1時間以内に消えるため、取りやすさではURが有利
「東京都内・収入基準内・時間をかけられる」ならJKK、「全国・安定収入・早く決めたい」ならURが基本の判断軸になります。
※ JKK側の数値は当サイトが自動収集したJKK公開情報(172物件・725住戸、1,731件の募集記録)を独自に集計したものです。UR賃貸の条件は一般的な制度概要であり、詳細は各公式サイトでご確認ください。